要注意?!部下の話を聴くとき、共感ではなく同情していませんか?
2019年05月28日
CONTENTS -目次-
聞いている人と聴けている人
最近、企業研修で傾聴トレーニングをしている時、聞いている人と聴けている人。
自分は聴けていると思っているのだけど、実は聴けていない人が目に留まることがあります。
みなさんはいかがでしょうか。
自分は聴けていると思っているのではないかと思うのですが、それは本当でしょうか?
何が違うのだと思いますか?
共感と同情
『共感と同情は違うのだ』と聞いたことはありませんか?
共感は、他人の考え・主張に、全くそうだと感ずること。その気持。同感。
同情は、他人の気持、特に苦悩を、自分のことのように親身(しんみ)になって共に感じること。
かわいそうに思うこと。あわれみ。おもいやり。
と説明されています。
例えば、相手の話を聴きながら、このように言っていることはありませんか?
「私もそうなの」
「そうそう、わかる、わかる!」
「私もこんな事があったのよね」
「実は私もこんな気持ちになってさ」
これは、共感ではなく、同情しています。
相手と一緒に相手の感情の穴に落ちている状態となっています。
1on1ミーティングなどで部下の話を聴いていて、同情していては、何も生産性を産まない時間を過ごしてしまいます。
上司であるなら、部下と同じ感情の穴に入るのではなく、部下が落ちてしまっている感情の穴から手を差し伸べ、元のポジショニングに戻して差し上げる必要があります。
共感は、まさにそのイメージです。
共感する「Youメッセージ』
みなさんに使って頂きたいのは、『Youメッセージ』です。
「そう、あなたは悲しがっているのだね」
「そう、あなたは怒っていたのだね」
「そう、あなたは悔しかったんだね」
「あなたは」と一つ頭につけて、その人の気持ちを繰り返してあげることが、共感の始まりです。
みなさんはいかがでしょうか。
『Youメッセージ』で相手の感情を伝え返していくと、相手の感情の穴に入らず、相手の気持ちに寄り添って話を聴くことができます。
そして、このように話をしていくと、相手は自分の感情を冷静に見つめることができ、前に向かって進む決断ができることが多いです。
是非、大切な仲間のモチベーションが下がっているときや悩みがありそうな時、共感の『Youメッセージ』を使ってみてください。
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