上司から注意された時、「私はダメだ」と受け取っていませんか?

2020年03月17日

レジリエンスとは?

「レジリエンス」(resilience)は、一般的に「復元力、回復力、弾力」などと訳される言葉で、近年は特に「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」という心理学的な意味で使われるケースが増えています。

 

職場において、モチベーションが上がったり、下がったりする経験をしていませんか?
モチベーションは、人が何かをする際の動機づけや目的意識のこと。
モチベーションを上げ続けることはできませんので、下がることは当然に起きます。
その時、下がったモチベーションを「ゼロ」ベースにすることが大切で、レジリエンスの力が必要となります。

 

言葉の受け取り方

モチベーションが下がった時、人は二つの方向に向かいます。
一つは、モチベーションを下げ続ける人
一つは、モチベーションを上げる方向へ持っていける人
あなたは、どちらの傾向が多いでしょうか?

最初にモチベーションを下げ続ける人には、人の言葉を受け取る時このような受け取り方をする人がいます。

『私はダメだ』

人から何かを否定されるようなことを言われたり、されたりする時に特にそのように思います。
これは、自分自身、つまり人格を否定してしまっています。
このように人格を否定してしまうと、モチベーションは上がりづらくなります。

事実に対する解釈は、肯定的にも否定的にもできます。ですがそれを仮に否定的に受け取ったとしても、いきなり人格で受け取らない考え方があります。

上の図は、ニューロ・ロジカル・レベルで、ロバートディルツにより体系化されたNLP(神経言語プログラミング)モデルです。
人間が物事をどのように捉えているのか解説するために、その捉え方を6段階に分けました。

名刺を破られてしまった出来事

新入社員の頃、飛び込み営業をしていました。初対面の相手に「〇〇でございます」と名刺を渡すと、いきなり名刺を破られる。
名刺といえば人、私そのものだ。

破られた=否定された

このように考えたら、どうでしょう?落ち込みを選択するのではないでしょうか。

ですが、行動のレベルで捉え直してみましょう。
忙しい時に突然飛び込みでドアをノックされ、いきなり商品の売り込みをされたという行動を否定している。
このように捉えたら人格を否定されたとまではいかないのではないと思います。

プレゼンテーションで『No』と言われた出来事

営業職としてお客様へプレゼンテーションをする機会がありました。
想いを込めて、万全の準備をして、これだったら!と思ってプレゼンテーションをすると、お客様から、「YES」ではなく「NO」を突き付けられました。
こんなに準備して、こんなに自信満々で、こんなに情熱を持って、熱意を持って本当に素晴らしい商品をお届けしたのに、

届けられない自分はダメな人間

このように考えたら、どうでしょう?これも人格を否定することに繋がります。

ですが、能力のレベルで捉え直してみましょう。
まだ相手に届く伝え方ができない、これはまだ能力が足りないのだ。能力であれば、先輩にどこが悪かったのか、どのように改善すれば良いのか聞いてみよう。と改善につながる行動ができますよね。

捉え直してみる

いかがでしょうか?

人の言葉を人格で受取らず、価値観・能力・行動・環境というレベルで受け取り直してみる。
受け取り直してみると、改善できることが見えてきて一歩前に進もうとする力が湧いてきませんか?
是非、大切な自分自身を傷付けず、相手から受ける否定的な言葉や態度を自分自身の解釈、捉え方を変えることによって、精神的な回復力を高めてゆきましょう。

 


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