社員のやる気を引き出す質問の仕方:判断基準を変えてみよう
2018年10月03日
自分を基準として物事を判断していませんか?
先日、ある経営者様より「最近の若い女性は非常に優秀であるが、意識がない」と話をいただきました。
意識がないとはどういうことなのか、質問したところ、
- 結婚して辞めていく
- お子さんが出産のたびに辞めていく
- せっかく入社をしても長く続けてくれる人がいない
という返事がかえってきました。
この経営者様は、若い女性が辞めていくという事について「それは間違っている」「残念だ」と感じていると思います。
これは、自分を基準に物事を判断されているのではないでしょうか?
前提を変えてみる
先ほどの話を経営者様ではなく、若い女性を基準として前提を変えてみるとどうなるでしょう?
もし、その若い女性が結婚をしても、そして出産をしても働けるような仕組みを持った会社であったら『辞めない』と選択することができるのではないでしょうか?
確かに結婚されて、ご主人様が海外に転勤をするだとか、やむおえない事情もあるかもしれません。
けれど、実際に弊社ではお子さんを連れて勤務することができるという体制を整えました。
すると、お子様が出来たということで一度休職しますが、お子様と一緒に出社し、短期間で復職していただいたり、結婚されてご主人の転勤で香港に行かれましたが、帰国後復職していただいたりと、昔から長く一緒に働いてくださる女性たちがいます。
もし、基準を自分ではく、その人に合わせてみるという考え方を前提に、基準を変えてみるとまた新しいアイディアが出てくるのではないでしょうか?
社員のやる気を引き出す問いかけ方:営業マネージャーの場合
営業マネージャーからは、よく以下のような言葉を聞きます。
- 何でこれが出来ないの
- これをすればいいじゃん
- やるだけでいいんだから、やれよ
これは、自分を基準にし、自分の意見を押し付けていると思いますが、いかがでしょうか?
伝えられた相手は萎縮し、自ら行動することができなくなり、さらに結果が出ないという状況になります。
では、どのように伝えたら良いでしょう?
- 君はここで電話はできないんだね、じゃあどうしたら、君が電話をできるようになるか一緒に考えてみないか?
- 一人でするという事が厳しいんだね、だったらA君とB君と二人で時間を決めて20分でいいからしてみないか?
このように伝えられたら、“やってみよう”と思えるのではないでしょうか?
基準を相手にすることによって、相手が出来ていないという現状を受け容れることによって、相手の行動を促進させることができます。
判断基準を変えることによって、モノの見方、捉え方が変化します。
上手くいかないなと思った時、判断基準を変えてみてはいかがでしょうか?
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