問題解決は大切、でも〇〇〇〇はもっと大切
2018年10月12日
CONTENTS -目次-
承認欲求
承認欲求とは、他人から認められたいとする感情の総称のことです。
みなさんは、マズローの欲求5段階説をご存知ですか?
自己実現欲求・・能力を発揮して創造的活動をしたい
承認欲求・・・・自分を認めたい 他者から価値を認められたい
社会的欲求・・・他者と関わりたい 集団に所属したい
安全欲求・・・・身の安全を守りたい
生理的欲求・・・生命を維持したい
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説をもとに作られた理論です。
5つの欲求には現れる順番があり、欲求がある程度満たされると、次の欲求が現れます。
生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→承認欲求→自己実現欲求
人は、承認欲求がある程度満たされないと自己実現欲求が現れないということです。
研修での出来事
ある会社で、関係性の質を問うロールプレイングを実施しました。
非常に業績が良い、常に目標達成している組織でプライベートについての話をロールプレイングでしていただいたのです。
「あの、実は子供が産まれたのです!」
聴き手の人は「わぁ、おめでとう!」
「ところで教育はどう考えているの?」
「これからは子どもが少なくて、色んな外国人が集まってくるから、英語を学ばせるんでしょう?どうするの?」
「そう!学ばせるんだ、学ばせるんだったら良いところ知っているんだけど、聴く?」
こんなロールプレイングをしていました。
どうでしょう。あなたが話し手だったとしたら、この続きの話をしたいと思いますか?
問題解決よりも関係構築
では、みなさんが聴き手であったらどのように応えますか?
「お子さんが産まれたんだ!良かったね!」
「奥さんに、ご苦労さまと言ってあげた?今帰るのが楽しみでしょうがないでしょう!」
「写真見せて!本当にかわいい!本当におめでとう!」
と産まれたこと、その本人が話をしたいことを聴きませんか?
前半のようにいきなり将来の事を聴き、そして願望を聴かれ、その問題解決をしようとしたら、こんな気持ちが出てくるのではないでしょうか?
『話さなきゃよかった。もうこの人には二度と話さない。』
人はつい良かれと思って、無意識に相手の問題解決をしようと思いがちです。
これはプライベートな話でしたが、仕事となれば尚更、問題解決に意識が高まると思います。
あなたの職場で、あなたの同僚や部下の行動力が下がっていたら、関係構築を高める必要があります。
相手の話をよく聴き、その人の気持ちを汲み、相手の話したいことを質問していくことを心がけていただきたいと思います。
すると相手は、承認欲求が高まり、あなたとの関係性の質が高まり、自分の能力を発揮したいという欲求が芽生えます。
問題解決は大切ですが、関係構築はもっと大切なのです。
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