恐れを克服する実践の場でこころのハードルを下げる

2018年12月07日

人は言いたいことを言わない

あなたは、言いたいこと、つまり本音を言うことができていますか?

特に職場においてはどうでしょう?

 

職場では、『ランク理論』がはたらいています。

『ランク理論』は、プロセス指向心理学・プロセスワーク創始者のアーノルド・ミンデルが提唱したもので、

社会的・立場的なランクの高い方は無意識・無自覚に心理的ランクも高くなり、コントロール・支配-依存の関係が生じやすい

という考えです。

 

役職、職責等によって明確に位置付けられている職場においては、役職の低い人が役職の高い人に対して発言することに対する恐れを持っています。

 

何か言うと否定されのではないだろうか?

 

この恐れは、マズローの欲求5段階の一番下『生理的欲求』が脅かされる恐れとなります。

この恐れを感じると、人は傷つきたくないですから、何も言わなくなる。

何も言わない →  失敗しない →  評価が下がらない

こうして自分の身を守り、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたいという『生理的欲求』を保っていくのです。

 

恐れを克服する実践の場

あなたは会社の飲み会に参加していますか?

 

最近は様々な考え方がありますが、飲み会は『何か言うと人から否定される』という恐れを克服する実践の場であると考えています。

 

お酒の力・職場ではない場所の力などが合わさり、仕事の話だけではなくプライベートな話をする勇気を自然と持て、話ができるのが飲み会ではないでしょうか?

 

自分の話を熱心に、興味を持って聴いてくれる。

するとますます自分の意見が言いたくなっていく。

 

このようにして、マズローの欲求5段階の上から2番目『尊厳欲求』

他者から認められたい、尊敬されたいという欲求が満たされ、一番上の『自己実現欲求』が生まれます。

 

こころのハードルを下げる

一度、自己開示しやすい場を経験し、プライベートな話をすることができた仲間とはその後も話がしやすい関係になっていきます。

 

何か言うと否定されるという恐れは和らぎ、積極的に発言することができる場になっていきます。

発言が受け入れられ、より良いアイデアが飛び交う。

 

このような職場になるためには、働く人同士のこころのハードルがさがっていることが大切であると考えています。

 


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