“褒める”上司と“褒められる”部下には認識に違いがあると知っていましたか?

2020年02月20日

職場のコミュニケーションに関する意識調査

公益財団法人日本生産性本部は、2017年6月に第4回「職場のコミュニケーションに関する意識調査」を発表しました。

調査期間は、2016年6月〜2017年3月。

日本生産性本部主催の階層別公開セミナー等の受講者のうち、課長職のみの回答662件、入社2年目の一般社員の回答1448件を抽出し、比較分析を行いました。

参照:第4回「職場のコミュニケーションに関する意識調査結果

 

“褒める”ことに対する認識

課長職に対しての質問、『あなたは部下を褒めることについて、どのように考えていますか?』に99%が育成につながると答えています。

褒めると人は育つという認識は浸透しているようです。

 

 

一方、一般社員に対しての質問『あなたは、上司から褒められると、どのように感じますか?』に97%がうれしい気持ちになると答えています。

興味深いのは、3%が不快な気持ちになると答えていることです。

この調査では、約40名ほどの人が当てはまります。

理由はご本人に聴いてみないとわかりませんが、不快な気持ちになる人もいるという認識は持っていた方がいいでしょう。

 

 

 

“褒める”上司と“褒められる”部下の認識の違い

では、実際褒めるという行動を実行しているか?という質問が双方にありました。

 

課長職の79%が褒めていると答え、一般職の60%が上司に褒められている方だと答えています。

このギャップは、何故起こるのでしょうか?

上司は褒めたつもりでいても、受け取る側の部下が褒められたと感じないということです。

言い換えると、上司の褒めた行為が部下に伝わっていないということです。

 

非言語の重要性

皆さんは、どのような言葉を伝えられると『褒められた』と感じるでしょうか?

また、どんな表情、声のトーン、態度で伝えられると『褒められた』と感じるでしょうか?

反対に、人を褒めている時、どのような言葉、表情、声のトーン、態度で伝えているでしょうか?

人は、言葉だけではなく、非言語(声の大きさ、声質、話し方、表情、態度など)でコミュニケーションを取ります。

下の図は、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを判断するアルバート・メラビアンが行った実験です。

話の内容つまり言語はわずか7%。残りの93%は、非言語。実は、非言語の方が圧倒的に影響が大きいのです。

 

言葉では、褒めたと伝えても非言語で褒められていると感じていないことがこの認識の違いに現れているのかもしれません。

 

まずは、自分自身の『褒められたと感じる条件』をあげ、職場の仲間の『褒められたと感じる条件』を聴いてみてはいかがでしょうか?

自分と相手の受取やすい条件がわかり、お互いを知り合っていきます。

そして、相手が受取やすい『褒め方』をすると、ギャップは埋まっていくでしょう。

 


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