エンゲージメントが高い職場づくりの秘訣
2023年05月19日
若手社員との仕事上のコミュニケーションや意思疎通について、悩みを抱える先輩社員や上司が多いのではないでしょうか。
会社の成長、チームや個々が大きな成果を出すために、多様性を受け入れ協力しなければなりません。
こちらの記事では、新入社員や若手社員の特徴と、エンゲージメントの高め方について、日本の人事部と経団連の調査データをもとにまとめました。
是非、ご参考にしてください。
CONTENTS -目次-
若手社員の特徴と離職理由
今働いている若手社員や、これから入社する新入社員に多くみられる特徴をご存じでしょうか。
異なる教育を受け、異なる時代背景で育った「ゆとり世代」「さとり世代」、さらには「Z世代」といった方たちに多いのが「高い目標を掲げることなく現実的に生き、欲求が弱い」ことが挙げられています。
仕事においては、成長意欲が高く協調性も高い傾向がありますが その反面、失敗への恐怖心も大きいことで受身的な姿勢であるといった特徴があります。
受身でいることから自ら率先して動くことや、先輩社員や上司とのコミュニケーションを取ることを避けてしまい、パフォーマンスを発揮するチャンスが少なく、モチベーションが低下してしまうといった問題があるのではないでしょうか。
若手社員が辞める理由を見てみても、「この会社では自分の力を発揮できないのではないか」といったキャリア不安や、仕事にやりがいが感じられないといった理由や、「人間関係に問題がある」といったコミュニケーション不足による離職が多いことがわかります。
このような結果から、若手社員の特徴に合わせたコミュニケーションを取ることや、エンゲージメントを高めることが重要といえます。
エンゲージメントとは
「エンゲージメント(engagement)」は、「婚約、誓約、約束、契約」を意味する言葉です。ここから派生して、人事領域におけるエンゲージメントでは「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」という意味合いで使われています。
その根底には「個人の成長や働きがいを高めることは、組織価値を高める」「組織の成長が個人の成長や働きがいを高める」という考え方があります。このように、企業と従業員の結びつきが強い状態を指して「エンゲージメントが高い」と表現されます。
エンゲージメントが高い組織には、従業員一人ひとりが企業や組織を信頼し、自身と事業の成長に向けて意欲的に取り組むという特長があります。つまり、組織力が強まり、ひいては業績の向上が期待できるわけです。(出典:日本の人事部)
エンゲージメントを高めることによって、離職率の低下やモチベーション向上に効果があることがデータをみてもわかります。
また、若手社員の特徴である受身的な姿勢から、仕事への情熱・熱意が高まることで主体性を持って働いてくれるようになります。
エンゲージメントを高める施策と効果
では、企業が成長するための『働き手のエンゲージメントを高める施策と効果』には、どのようなものが上位にあるのでしょうか。
経団連調査によると、明確な効果がみられたと回答が最も多かった施策は「場所・時間に捉われない柔軟な働き方の推進」(32.6%)でした。ワークライフバランスを実現した多様な働き方・生きがいを目的とし、テレワークやワーケーション、フレックス制度の導入が主にあげられます。
次に多かったのは「社員・経営トップ・役員との対話」(20.1%)、「企業理念・事業目的の浸透」(20.0%)、といった、テレワークの導入が増えた中でも、社員同士や経営者とのコミュニケーションと企業の存在意義・価値観がエンゲージメントを高める効果があるという結果となりました。
社員が働きやすい環境づくりだけではなく、『自分の勤める会社に、なぜ自分が必要なのか』『企業(経営者)が掲げる理念実現に向けて一体感を持って働きたい』といった「働く意義」を求めている社員が多いのではないでしょうか。
Unleashに復職した社員がその理由を書いたコラムです。合わせてお読みください。
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