社員が会議で発言しないの何故ですか?Q&Aシリーズvol.015

2018年09月26日
会議では肯定的な解釈ができる質問の仕方が大事
先日、こんな質問を受けました。
「社員が自分の意見を言わないのだけど、どうしたらいいでしょうか?」
社員が自分の意見を言うようになるための解決策の一つとして、事実と解釈という点があります。
一つの事実に対して、解釈は大きく否定的な解釈と肯定的な解釈に分けることができます。
否定的な解釈は恐れを感じますので、行動を抑制していくという一つの事象が表れます。
よって、“社員が意見を言わない”という時の一つの打開策として、質問を『否定的な質問』から『肯定的な質問』へ変えてみると、発言が増えてきます。
例えば弊社でもありました。
「売り上げがなかなか上がらないんだけど、どうしよう?」
ネガティブな印象を受けるのではないかと思います。
これを肯定的なものに変化させるとどうなるでしょう。
「どうしたら2年後のオリンピックの時にまるまる2週間、仕事をしないでオリンピックを観ることができるのだろうか?」
いかがでしょうか?
どちらも結果として『売り上げを上げていく』という事には変わりません。
ただ、この質問を「売り上げが上がらないのだけどどうしよう」という質問から、「どうしたら2週間も会社を休むことが出来るのだろうか」と変えた瞬間、全員の思考が開き、そして意見がでるという事が起きました。
まずは書いてみる。それを発言する会議の場へ
会議をしている時、「意見のある人は手を挙げて」というとおおよそ二つの事が起きます。
一つは、発言をする人が限られてしまうという事。
そして、じゃあAさん、Bさん、Cさんと順番に意見を求めていくと、何人目からか、あるワードが出てきます。
「私も一緒なんですけど。」
“ここをなくしていきたい”と思っている方に一つの方法論として、次のステップをお勧めします。
- 質問を投げかける
- “どうしたら何々が出来るのだろうか?”を各々紙に書く
- 2分後に全員が書いたものを読む
そうすると書いたことを読みますので、結果として全員が自分の意見を発表するという事象が起こります。
なぜならば、紙には“Aさんと同じなんですけれど”とは書けないからです。
そうすると、Cさん、Dさんが「Aさんと同じなんですけど」という発言で自分の意見を抑えつけることをしないで、しっかりと自分の意見を言う事ができます。
実は、抑えつけていた意見にこそ主力のアイディアが隠されているかもしれません。
皆さんの会議の仕方を工夫をすると、社員全員が自分の意見を言う場を創ることができます。
普段行なっている質問・発言の求め方、見直してはいかがでしょうか?